七夕飾り |
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足利織姫神社では、短冊に願いを書いて飾り付ける『七夕短冊飾り』を
毎年6月末から8月上旬まで足利織姫神社境内において行っております。
この期間、神社社務所にて『七夕守り(たなばたまもり)』を授与いたします。
このお守りの台紙が短冊となっておりますので、
裏面に願いごとを書いて境内の笹に結んでいただいております。
むかし昔、都よりはるか遠い下野の国あしかがにひとりの美しい娘がすんでいました。ある日、娘が機を織るために糸をつむいでいると、そこへ都より若い織師が訪ねてきました。そして、織師は、その娘に都で流行っていた機織りをまいにち熱心に教えました。
足利織姫神社 七夕のいい伝え・・・・・
娘は、織師と一緒に機を織ることが楽しく、朝から晩まで一生懸命に機を織り、その布を渡良瀬川のすんだ流れの中にさらすと、川いちめんに花が咲いたような美しさでした。
何年か過ぎたある日、都よりむかえの使者がきて織師は、都へ帰らなければならないことになりました。
娘は、悲しみのあまり機を織ることをやめ、まいにち魚住山に登り、都に帰ってしまった織師にあえることを祈っていました。
ある日、渡良瀬川のほとりにたたずんでいると、ひとりの白いヒゲをはやした老人がとおりかかりました。老人は、娘に一生懸命に機を織り、その布を神様に捧げればかならず願い事がかなうと伝えました。
娘は、都に帰ってしまった織師に逢えることを願っていっしんに機を織りました。
やがて、神様は一年にいちど、七夕の夜に逢えるように娘の願いをかなえてくれました。
七夕の夜には、渡良瀬川が天の川となって都まで広がり、織師は星の船にのって娘に逢いにきました。そのとき、織師がまとっていた布は、娘が神様に捧げた布でした。
娘は、いつしか織姫とよばれるようになり、都を望む魚住山のちゅうふくに織姫神社が建立され織姫は、天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと)織師は、天御鉾命(あめのみほこのみこと)になり、織物のまち足利の守り神として足利織姫神社に祀られることになりました。